DTFプリンターで使うシェイカーとオーブンの違い

DTFプリントシステムに必要な、DTFプリンターとバインダー定着機。このバインダー定着機にはシェイカーとオーブンの2種類がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。導入に必要な情報をまとめてみました。

目次
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シェイカーとは

シェイカー(シェーカー)とは、印刷面に塗布したパウダーを熱で溶かしたあと、硬化・乾燥させるために使用する機材です。

バインダー定着機であるシェイカーはプリンターと連結できるため、フィルムへのパウダー塗布、ベイキングといった作業を一連の工程で行うことができます。シェイカーを使った印刷の工程は以下の通り。

1.フィルムに印刷

まず、DTFプリンターでフィルム面に印刷します。CMYKインクで印刷したあと、デザイン部分だけを網羅する形で白インクを印刷。こうすることで、パウダー塗布の対象となります。

2.パウダーの塗布

印刷されたフィルムにパウダーを全体的に振りかけ、余分なパウダーを除去。デザイン部分だけにパウダーを付着させます。

3.ベイキング作業

バインダー定着機の中でパウダーを熱処理し、硬化・乾燥させて転写シートを完成させます。

シェイカーを使うことでインク部分のみにパウダーを自動塗布できるため、製版・カス取り・リタックといった作業が不要です。作業中のミスやロスを最小限に抑えることができるため、生産性の向上が期待できます。

オーブンとは

DTFオーブンとも呼ばれる機械で、印刷したフィルムにパウダーを手作業で塗布したあと、定着させるために使用します。

まず印刷直後のインクで濡れたフィルムにパウダーを振りかけ、余分なパウダーを除去します。そのフィルムをオーブンの熱板の上に置いて加熱するとパウダーが溶けるため、それを冷やして硬化。完成した転写フィルムをプレス機で熱転写し、素材に接着させます。

工程としてはシェイカーと同じですが、オーブンの場合は手作業でパウダー塗布・ベイキング作業を行うのが特徴です。

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