ここでは、DTF印刷と溶剤インクジェットプリンターの違いについて解説していきます。それぞれの特徴や強みについてもご紹介していますので、導入する機器選びで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
溶剤インクジェットとは、溶剤インク(ソルベントインク)を用いて印刷を行うプリント手法です。溶剤インクジェットでは、インクに含まれる溶剤成分が素材表面を溶かすことで顔料が浸透。その後、ヒーターで乾燥させて溶剤を揮発させることにより、色を定着させるという仕組みです。
対応する素材は塩化ビニール・PET・ターポリンなどで、フルカラー印刷が可能。主に看板・ポスター印刷などに使われる大判インクジェットプリンターで、一般企業や小売業などの販促物・装飾物の作成に使われています。
溶剤インクジェットは、溶剤インクが生地の表面を侵したあとに、熱で溶剤を揮発させて定着させているため、耐候性に優れているのが特徴。雨や雪はもちろん、紫外線による劣化にも強いため、屋外で使用する広告物の印刷に向いています。
DTF印刷は衣類へのプリントが中心となりますが、洗濯堅牢度は高めです。洗濯を繰り返してもデザインの剥がれ・色移りなどがしにくい仕上がりとなります。
溶剤インクジェットで使用するインクは有機溶剤となるため、インク受容層を持つ塩化ビニールなどのメディアが対象となります。DTF印刷は、綿・ポリエステル・ナイロンといったさまざまな素材にプリントが可能で、幅広い用途に使用できます。
溶剤インクジェットはメディアに対してインクを直接吹き付けて印刷を行うため、版を作製する必要がありません。そのため、多品種小ロットでの生産もOK。顧客のニーズに対し、柔軟に対応することができます。
DTF印刷も版無しでプリントが可能で、小ロットにも対応しやすい手法です。ただし、コスト的な部分ではDTF印刷のほうがリーズナブルとなっています。
DTFと溶剤インクジェットの違いについてご紹介してきましたが、耐久性や使える素材などが全く違うことがわかりました。
どんな製品を作りたいのかによって、適した方法を選択してください。
当メディアでは、大規模生産向き・中規模生産向き・小規模生産向きのおすすめDFTプリンターを紹介しているので、ぜひ下のリンクからご覧ください。
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