ウェアプリントの手法として知られる、DTF印刷とシルクスクリーンの特徴と違いについてご紹介。シルクスクリーンとはどのような印刷方法なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかについて知っておきましょう。
シルクスクリーンとは、メッシュ状のスクリーン(版)に孔(あな)を作り、孔の部分にだけインクを通過させるシンプルなプリント手法。ヘラ状のスキージーと呼ばれる器具を使い、版の上に乗せたインクを押し出して印刷を行う孔版印刷の一種です。
かつてはスクリーンの素材がシルク(絹)であったことが名前の由来となっていますが、シルクは耐久性に欠けるのがネック。そのため、現在ではナイロン・ポリエステルといった素材がスクリーンに使用されています。
シルクスクリーンで印刷できるものと言えばTシャツなどの布製品が一般的ですが、実は紙・木材・ガラス・陶磁器・金属・プラスチックなど、さまざまなものへの印刷が可能。マグカップなどの曲面にも印刷することができます。
対して、DTF印刷は綿・ポリエステル・ナイロン・木材などへの転写が可能ですが、平らな面にしか印刷できないのが特徴です。
シルクスクリーンにはデジタル製版機もありますが、スクリーン版・スキージー・インク・インクヘラといった用具を揃えることで手刷りも可能。自宅でも簡単にプリントを楽しむことができ、初期費用も2~3万円に抑えることができます。
一方、DTF印刷に使用するプリンターは比較的大型で高額(200~300万円ほど)です。さらに、設置場所も必要となります。
シルクスクリーンは単色または少ない色での印刷に向いたプリント方法であるため、デザインやカラーリングには工夫が必要です。細かい線やデザインは、インクが目詰まりしてうまくプリントできないことがあります。
DTF印刷の場合はフルカラー印刷が可能で、細かなデザインもしっかりと再現することが可能です。
DTFとシルクスクリーンの違いについてご紹介してきましたが、色数などが全く違うことがわかりました。
一概に色の表現が多彩だからといってDTFが優秀というわけでもなく、シルクスクリーンにはシルクスクリーンだけが持つ独特の風合いなどがあり、味が出ます。
どんな製品を作りたいか、どんなデザインを展開するのかによって、どちらの印刷方法が良いのかは変わってくるので、慎重に選んでください。
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